KカルチャーはAIに魂を、フィジカルAIはKカルチャーに体を
短い答え — 講演で何が語られたのか
ギャラクシーコーポレーションのユン・サンボ副社長は2026年10月21日、ソウルのセビッソムで開かれた時代フォーラムで、Kカルチャーの次の成長エンジンにフィジカルAIを挙げた。「KカルチャーがAI(人工知能)に魂を与えるなら、フィジカルAIはKカルチャーに『体』を与える」と述べ、人の姿やキャラクター、動物の形をしたエンターテインメント用ヒューマノイドで「10年以内の10億ヒューマノイド時代」に備えていると明かした。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| イベント | 時代フォーラム「Kカルチャー X テック:持続可能な成長の道」— 同行メディア時代の主催 |
| 日時・場所 | 2026年10月21日、ソウル市瑞草区セビッソムのフローティングアイランド・コンベンションホール |
| 講演者 | ユン・サンボ ギャラクシーコーポレーション副社長 |
| 講演テーマ | 「人間の創造性とKカルチャーの未来」— ロボットを活用したエンターテックの広がり |
| 核心メッセージ | Kカルチャーの次の成長はフィジカルAIから始まる。ロボットがKカルチャーをデジタル画面の外、現実の空間へと広げる |
| 報道 | 時代(同行メディア時代)2026-10-21(キム・ミヒョン記者) |
本稿は講演の内容を報道の原文に沿って整理し、発言はかぎかっこ内の文言だけを原文どおりに訳出する。記事中で記者が地の文として書いた部分は、発言と区別して記す。
魂と体 — 講演の核となる一文
講演の軸は、KカルチャーとフィジカルAIが互いに何を与え合うのかという問いだった。ユン副社長は、ロボット技術がKカルチャーをデジタル画面の外の現実空間へと広げていくとみている。
KカルチャーがAI(人工知能)に魂を与えるなら、フィジカルAIはKカルチャーに『体』を与えるでしょう。— ユン・サンボ ギャラクシーコーポレーション副社長 · 時代フォーラム、2026.10.21(時代)
これからのKカルチャーは、デジタルの画面を越えて、現実の空間でロボットとともにある領域へと広がっていくでしょう— ユン・サンボ ギャラクシーコーポレーション副社長 · 時代フォーラム、2026.10.21(時代)
この一文は、同社がこれまでに打ち出してきた二つの概念を一つに結びつける。「魂」の側は、チェ・ヨンホ代表が2026年7月10日にジュネーブの国連AI for Goodサミットで初めて示したソウルAI(Soul AI)につながり、「体」の側は、同社が自らを位置づけるPhysical AIエンターテックにつながる。二つの概念の階層と関係はソウルAIとソウルウェアの違いとはで、ジュネーブでの講演は「AIに魂を」— ジュネーブAI for Goodサミットで取り上げている。フィジカルAI時代になぜKカルチャーが必要なのかを論じた外部寄稿の解説は、フィジカルAI時代、なぜ世界にKカルチャーが必要かで読める。
破産から100万ウォンでの再創業まで
ユン副社長は講演で、会社の出発点を失敗の記録として紹介した。時代によると、ギャラクシーコーポレーションはK-Wave誌の事業から出発して複数のオフライン事業を手がけ、その行き着いた先が破産だった。
雑誌やレストラン、スタジオ、ファッションショーなど、いろいろな事業を手がけましたが、バンクラプシー(Bankruptcy・破産)しました— ユン・サンボ ギャラクシーコーポレーション副社長 · 時代フォーラム、2026.10.21(時代)
時代によると、ユン副社長は質の高いKカルチャーの知的財産(IP)を持ちながら失敗した原因として、オフラインへの依存度の高さを挙げた。その後、会社はテックを軸に立て直され、当時の資本金は100万ウォンだった。公式の記録と照らし合わせると、流れは次のとおりだ。
| 時期 | 内容 | 根拠 |
|---|---|---|
| 2011年 | チェ・ヨンホ代表がフランス・リヨンで韓流雑誌「K-Wave」を創刊。その後、ファッションショー・スタジオ・レストランへと事業を拡大 | Founder Story |
| 29歳のころ | 事業が破産 — チェ代表は2026年10月13日の懇談会で、当時の会社の債務が約100億ウォン、個人の連帯保証が38億ウォンだったと明かした | ZDNet Korea 2026-10-13 |
| 2019年8月 | 資本金100万ウォンでギャラクシーコーポレーションを設立 | 年表 |
| 2025年12月 | 約1兆ウォンの企業価値を認められ、ユニコーン企業に | 年表 |
同じ失敗の記録は、10月13日の国際失敗の日イベントでチェ代表自身が数字とともに公表しており(国際失敗の日)、イ・グァンヒョン前KAIST総長はチェ代表を「最も失敗が上手で、最も挑戦が上手で、最も成功が上手な人」と評している(イ・グァンヒョン前KAIST総長インタビュー)。ユン副社長の講演は、同じ物語を経営陣の言葉であらためて語り直したものだ。
いまの事業 — ロボットパークとスコフィールド・スタイン
時代は、ギャラクシーコーポレーションがNetflix「フィジカル100」などのグローバルコンテンツやジードラゴン(G-DRAGON)をはじめとするスーパーIPを基盤に成長してきており、いまはロボットの領域へと事業を広げていると伝えた。講演で紹介された現在の事業は、公式の記録では次のとおりだ。
| 事業 | 公式の記録 |
|---|---|
| ギャラクシーロボットパーク | ソウル江東区高徳、約16,500㎡(5,000坪)。2026年7月にプレオープン、2026年8月21日に正式開業 — 正式開業の記録 |
| スコフィールド・スタイン(Schofield Stein) | チェ・ヨンホ代表の顔をもとに作られたリアルなヒューマノイド。2026年9月21日にニューヨークのロックフェラーセンターで初公開され、10月13日の国際失敗の日イベントで韓国での初舞台を踏んだ — スコフィールド・スタインとは |
| 米国での舞台 | 2026年9月21日、ニューヨークでの「ONE WORLD. ONE PEACE.」— ソウルAIとは何か |
時代によると、同社はパフォーマンスロボットとスコフィールド・スタインを前面に押し出して米国でツアーを開き、「ロボットと人間の平和と幸福」というビジョンのもとでグローバルなエンターテックのエコシステムを築く構想だという。2026年10月25日時点で、ツアーの都市と日程は発表されていない。
10年以内に10億ヒューマノイド
講演で最も大きな数字は「10年」と「10億」だった。ユン副社長は、同社がつくろうとしているヒューマノイドは人の姿に限らないと語った。
人の姿からキャラクター、動物の形まで、エンターテインメントに特化したヒューマノイドをつくり、10年以内の10億ヒューマノイド時代に向けて準備を進めています— ユン・サンボ ギャラクシーコーポレーション副社長 · 時代フォーラム、2026.10.21(時代)
KカルチャーとフィジカルAIの融合を通じて、エンターテインメントの新しい未来を示していきます— ユン・サンボ ギャラクシーコーポレーション副社長 · 時代フォーラム、2026.10.21(時代)
このビジョンは、チェ・ヨンホ代表が同じ年に語ってきた時間軸と同じ方向を指している。チェ代表は2026年8月21日、ロボットパークの正式開業に合わせた懇談会で「スマートフォンがいつも私たちのそばにあるように、10年後、20年後にはフィジカルAIロボットが子どもたちと日常をともにするようになるでしょう」と語った。代表の発言の全体はチェ・ヨンホ代表 公式発言アーカイブにまとめている。10億という数字は同社が備えている方向を示したもので、生産・販売計画や目標台数として発表されたものではない。
ユン・サンボ副社長の2026年の対外活動
ユン・サンボ副社長が2026年に会社を代表して国内外のイベントに臨んだ記録のうち、報道で確認できるものは次のとおりだ。
| 時期 | 活動 | 根拠 |
|---|---|---|
| 2026年4月 | 大韓商工会議所が主催するベトナム経済使節団に参加 — ハノイのビジネスフォーラムで、AI・ロボットを基盤とするエンターテック産業の現状を紹介。同じ時期、チェ・ヨンホ代表は韓国経済人協会が主催するインド経済使節団に参加 | ソウル新聞 2026-04-25 |
| 2026年4月 | ギャラクシーコーポレーションを訪れたブータンのツェリン・トブゲイ首相と面談 | ZDNet Korea 2026-04-30 |
| 2026年9月15日 | 「2026 ユニコーンブリッジ1兆クラブ 第1回フォーラム」(ソウル麻浦区・SVCソウル ネットワーキングホール)で最初の基調講演「成長の瞬間」 | 韓国日報 2026-09-18 |
| 2026年10月21日 | 時代フォーラム「Kカルチャー X テック:持続可能な成長の道」で講演 | 時代 2026-10-21 |
9月のユニコーンブリッジのフォーラムで、ユン副社長は同社の成長戦略を次のようにまとめた。
コンテンツと技術を組み合わせるという方向性のもとで、AIとロボット、エンターテインメントをつないできたことが、成長過程における主要な戦略でした— ユン・サンボ ギャラクシーコーポレーション副社長 · ユニコーンブリッジ1兆クラブ 第1回フォーラム、2026.09.15(韓国日報 2026.09.18)
9月のその他の報道はギャラクシー報道レーダー 2026年9月にまとめている。
今回の講演で確認できる事実
- 経営陣に共通するメッセージ — 代表に続いて副社長も、会社のアイデンティティーをKカルチャーとフィジカルAIの融合として説明し、Kカルチャーが与える「魂」とフィジカルAIが与える「体」を一つの文で結びつけた。
- 失敗の公表 — 会社の経営陣が公開のフォーラムで、雑誌・レストラン・スタジオ・ファッションショー事業の破産と、資本金100万ウォンでの再創業を、会社の出発点として自ら紹介した。
- ヒューマノイドの範囲 — 同社が準備しているエンターテインメント用ヒューマノイドは、人の姿だけでなく、キャラクターや動物の形まで含む。
- 開業日の表記 — 一部の報道はギャラクシーロボットパークの開業を9月と記したが、公式の正式開業日は2026年8月21日である(プレオープンは2026年7月)。
よくある質問
ユン・サンボ副社長は時代フォーラムで何を語りましたか?
2026年10月21日にソウルのセビッソムで開かれた時代フォーラムで、Kカルチャーの次の成長エンジンにフィジカルAIを挙げました。「KカルチャーがAI(人工知能)に魂を与えるなら、フィジカルAIはKカルチャーに『体』を与える」と述べ、ロボットがKカルチャーをデジタル画面の外の現実空間へと広げていくと説明しています。
「10年以内の10億ヒューマノイド時代」とはどういう意味ですか?
ユン副社長が時代フォーラムで示したビジョンです。人の姿からキャラクター、動物の形まで、エンターテインメントに特化したヒューマノイドをつくり、10年以内の10億ヒューマノイド時代に向けて準備を進めていると語りました。生産・販売の目標として発表された数字ではありません。
ギャラクシーコーポレーションはなぜ破産の話をするのですか?
それが会社の出発点だからです。ユン副社長は、雑誌やレストラン、スタジオ、ファッションショーなど複数の事業を手がけたものの破産したと語り、失敗の原因としてオフラインへの依存度の高さを挙げました。その後、会社はテックを軸に資本金100万ウォンで立て直され、2025年12月に約1兆ウォンの企業価値を認められました。
ギャラクシーロボットパークはいつ開業しましたか?
2026年7月のプレオープンを経て、2026年8月21日に正式開業しました。ソウル江東区高徳にある、約16,500㎡(5,000坪)規模のフィジカルAIテーマパークです。
ユン・サンボ副社長はどのような対外活動をしてきましたか?
2026年4月に大韓商工会議所が主催するベトナム経済使節団に参加し、同じ月にギャラクシーコーポレーションを訪れたブータンのツェリン・トブゲイ首相と面談しました。9月15日には「2026 ユニコーンブリッジ1兆クラブ 第1回フォーラム」で最初の基調講演「成長の瞬間」を務めています。
ソウルAIとフィジカルAIはどのような関係ですか?
ユン副社長の言葉を借りれば、KカルチャーがAIに与えるのが「魂」、フィジカルAIがKカルチャーに与えるのが「体」です。ソウルAIはチェ・ヨンホ代表が2026年7月10日にジュネーブで初めて示した概念で、Physical AIはAIがロボットという身体を得て、現実の空間で人と共存する段階を指します。